2024.11.20 up
11/4アトリア参宮橋にて、ワタシクリエイトスクール6期現役生およびアカデミア修了生向けの特別講義「人が成長するとは、どういうことか」を開催しました。
ゲストは、アトリアに何度も足をお運びいただいている鈴木則夫さん。
鈴木さんは、企業組織の人材育成と組織開発の領域におけるプログラム設計と統括、コーチ、コンサルタント、インストラクターとして、多様な階層や立場のプロフェッショナルの支援活動に従事され、「人が成長するとは、どういうことか ーー発達志向型能力開発のためのインテグラル・アプローチ」(2021、日本能率協会マネジメントセンター)をはじめとした人の成長に関しての本を執筆をされています。
今回は自分本来の在り方・生き方を探求し創造するアトリアメンバー向けに、人の成長についてお話いただきました。
■人が成長するとはどういうことか
まずは、人の成長を見ていく上での3つの領域についてご紹介いただきました。
(Zachary Steinによる部分類)
この領域はそれぞれ関連しており、人が成長していくためにはどれも大切な領域。
そのため、自分の取り組みがどこかに偏っていないか、自分の課題がどこにあるのか、ということをみるために使うのがおすすめとのこと。
・認知の領域
:段階的により複雑なことが認知できるようになること(発達心理学)
・実存の領域:人格を成熟させていくこと。自分の中にあるダークなものを統合できること(深層心理学)
・超越の領域:自分の人生について達観している視点を持てるようになること(スピリチュアリティ)
ワタシクリエイトスクールを主催している代表の井尾からは、「最近、巷では瞑想が流行っているように思うけれど、そればかり取り組むのは少し違和感がある。ワタシクリエイトでは1人ではなかなか取り組みにくい、実存領域に取り組むべく、自分の中のダークな部分を安心できる環境で扱うことを大切にしている」とのコメント。
他にも人の成長のステージの考え方、成長を支援するときのポイントなど、示唆の多い情報を多々ご紹介いただき、日々自他の成長に取り組むメンバーは深い頷きがあったり、メモを書く手が止まらなかったり、日々自分が対峙している様々なシーンを思い浮かべながら、お話に聞き入っていました。
■成長を阻むもの
特に後半のお話で印象的だったのが、「身体の従順化(Michel Foucault)」について。
とてもざっくりご紹介すると、身体を便利な機械のように操作して従順化させてしまうと、どんどん心と身体が離れていく。心と身体が分離すると、叩き込まれたことを思考停止状態で実行してしまったり、発達が起こらなくなってしまうとのこと。
そして、現代の日本では小さい頃からの教育や住環境、過度な筋トレなど身体の従順化が起こりやすい環境にあるようです。
自分が成長をしていきたい。自分の身体で感じ、自分で考えて意思決定をしたい。
と思ったら、再び心と身体をつなげていくことが大切。
(ワタシクリエイトスクールのなかでもヨガの時間がありまますよ!)
日々、頭ばかりを使ってしまう現代人的ですが、身体に取り組むことも忘れないようにしたいものです。
■わたしたちが成長をしていくために
最後に、発達のコツとして、人間は学習依存体質なところがあるため、本来は学びは喜びにつながっているはず、自分の喜びと学びをつなげることが大切、というお話をご紹介いただき、グループでディスカッションを行いました。
質疑応答の時間も、実践と紐づいて興味深いお話が続きました。
終了後は、則夫さんを囲みながらtsugugoto cafeの美味しいご飯をいただきました。
成長についてアカデミックなフレームを活用してフラットに振り返り、それぞれの体験をシェアして学びを深める。一段視座があがるようなワタシクリエイトな時間でした。
則夫さん、素敵な学びをありがとうございました!
ワタシクリエイトスクールの体験会はこちらをご覧ください。
学びを共にできるのを楽しみしてます!
1/30(木)「ワタシを生きるjourney_自己対話会」at アトリア参宮橋
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2/7(金)【オンライン】「ワタシを生きるjourney_自己対話会」
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